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年賀状の起源
年賀状ですが、「明けましておめでう」以外にも沢山の挨拶がありますね。
どういう意味なんでしょうね。

■挨拶文例■
「謹賀新年」
謹(つつし)んで新年の喜びを申し述べること。
漢字を一つ一つ見ていくと分かりやすいです。
辞典で調べてみました。
「謹んで」とは
動詞「つつしむ」の連用形に接続助詞「て」の付いた「つつしみて」の音変化。
敬意を表してうやうやしく物事をするさま。かしこまって。
神仏・貴人などの前でかしこまった態度をとる。
「かしこまる」とは、
身分の高い人、目上の人の前などで、おそれ敬う気持ちを表して謹んだ態度をとる事。
「つつしむ」とは、かしこまる。で、言葉が行ったりきたり。
まあ、敬意を表すということでしょう。
「賀」は、喜び祝うこと。

「恭賀新年」
恭(うやうや)しく新年を祝う意で、年賀状に書く挨拶の言葉。
「恭しい」とは〔「礼(うや)」を重ねて形容詞化した語〕
丁寧で礼儀正しい。丁重である。

「祥瑞新年」(しょうずいしんねん)
「祥瑞」とは、めでたいことが起こるという前兆。吉兆。瑞祥。

「瑞祥新年」(ずいしょうしんねん)
「瑞祥」とは、めでたいことが起こるという前兆。吉兆。祥瑞。

上記の時候の挨拶で「新年」を「新春」としても同じ

「恭頌新禧」(けいしょうしんき)
新年の幸福を称える意。
禧は、天から授かる幸せをいう。

これらの時候の挨拶の言葉は「賀詞」と呼びます。

ちなみに、上記に挙げた言葉は中国でもそのまま通じます。
て、言うか「漢字」は中国から伝わったものなので、 本家、中国から見れば、日本でも使えます。
が本当かな。
口語では、
「新年好!(シンネンハオ)」「新年快!(シンネンクワイ)」が一般的なようです。

■年賀状の始まり■
年賀状らしきものは、平安時代に詩歌をたしなむ一部の知識人階級(貴族)の間で、 新春に歌を詠んでやりとりしたことがあったそうです。
平安期の学者、藤原明衡が著した手紙の模範文集「雲州消息(うんしゅうしょうそく)」 には年始あいさつ状の文例があり、これが現存する最古の年賀状だそうです。
江戸時代には諸大名が三日に年始の挨拶状を将軍に届けさせたとも言われています。
また、下級武士や商人などにも浸透し、遠く離れた親戚や知人に年始の書簡を書き送る 風習ができたそうです。但し、庶民までは広がっていなかった様ですようです。

■年始の挨拶■
年始の挨拶という意味では、奈良時代からすでにやってたそうです。
8世紀末の平安時代から『年始回り』と呼ばれる習慣が始まりました。
1月1日から15日までの間に昨年お世話になった方々に新年のごあいさつに回る習慣です。
地方によっては『村年始』と言って、村の全ての家に挨拶回りに行かなければいけないという ようなものまであったそうです。
江戸時代くらいからは、出迎える方も、出かける方も大仕事だという事で、 次第に“簡略化”されていき、家々を訪ねて名詞を置いて行くことも始まりました。
こんなことを明治初期までやっていたようです。

■本格的な年賀状の始まり■
今のような年賀状が普及したのは約130年前の明治時代の事です。
明治4年(1871年)の郵便制度が発足当時の時は、年始挨拶の手紙とし郵送さけることはなかった 様ですが、明治6年(1873年)に郵便はがきが発売、全国一律の郵便料金化、明治7年(1874年)に 年賀葉書が販売となり、「年始の簡潔な挨拶状に適している」と、徐々に年賀状を出す風習が 広まっていきました。
当時は正月に書いて投函されていたため、郵便局は年が明けてからの作業が大変だったとか。
一般には、書初めの1月2日に年賀状を書き、松の内の7日までに出すことが多かったようです。
現在のような元旦に届くようなスタイルになったのは、明治時代後半のことです。
明治32年(1899年)に、年賀郵便を年末の一定期間に出すと、元日に配達される制度がスタート したことがきっかけでした。
初めは指定された郵便局だけが取り扱っていたのですが、徐々に取り扱い局が増え、 明治38年(1905年)には全国すべての郵便局が年賀状を取り扱うようになりました。

■年賀状の中断■
昭和10年(1935年)には私製はがき用として特別切手『年賀切手』が発売されています。
ところが昭和12年(1937年)、日中戦争とともに虚礼廃止と紙の節約のため、 年賀の差出しを控えるよう閣議で申し合わされ、翌昭和13年(1938年)には年賀切手の発行が、 昭和15年(1940年)には年賀郵便特別取扱いも停止され、年賀状が途絶えました。
これらの発売が再開されたのは太平洋戦争が終わって3年後の昭和23年(1948年)のことです。
当時とて物資不足が完全に回復したわけではないでしょうが、 早く平静を取り戻す為にも年賀状交換の習慣の復活を目指したしてきたのではないでしょうか。

■お年玉付年賀はがき■
昭和24年(1949年)には、「お年玉付年賀はがき」も発行し、年賀状は爆発的な広がりを見せる ようになりました。
お年玉付年賀はがきは、京都に住む林正治さんによって考案されたものです。
林さんは大阪の心斎橋で用品雑貨の会社を経営していたのだそうです。
6月にアイデアを思いついて郵政局へ行ったところ、本省への紹介状を書いてくれたので、 見本のはがきを作り、宣伝用のポスターを描いて、お年玉の商品案も携えて上京したそうです。
省の会議では「面白い案だが、日本は今、疲弊して食べるものも食べられない時代に、 送った相手にくじが当たるなんて、そんなのんびりしたことが出来る状態ではない」ということで、 時期尚早といった意見も強かったようですが、紆余曲折を経た末に、世界で類例のないくじ付 はがきが創設されました。
昭和62年(1987年)のサンデー毎日の記事の中で、林さんは「終戦後、打ちひしがれた状態の中で、 通信が途絶えていました。年賀状が復活すればお互いの消息がわかるのにと思ったのが、 最初の発想です。それにくじのお年玉を付け、さらに寄付金を加えれば夢もあり、社会福祉の ためにもなると考えたのです。」
と語っていましす。
敗戦後の混乱期がもとになって、お年玉付年賀はがきが生まれたとは意味深い事でした。

■くじの賞品■
お年玉付年賀はがきの賞品をみると、その時代の生活が見えます。
初の抽せんの昭和25年(1950年)の賞品は
特等 「ミシン」
1等 「純毛洋服地」
2等 「学童グローブ」
3等 「学童用コーモリ傘」
4等 「葉書入れ」
5等 「便せん封筒組合せ」
6等 「切手シート(2円×5)」
昭和26年(1951年)の賞品は
特等 「タンスまたは写真機」
1等 「自転車」
2等 「腕時計」

昭和30年代半ばまで、
最高賞はミシンや電気洗濯機など実用品が主流。

昭和36年(1961年)は
特等 「ステレオ」
1等 「洋風掛け布団2枚組」
2等 「トランジスタ腕時計」

徐々に趣味、娯楽的な賞品に変わり始めます。

昭和44年(1969年)には、特等がなくなり、
1等 「8ミリ撮影機・映写機セット」
2等 「トランジスタ・ラジオクロック」

80年代半ばまで、1等は、
8ミリ撮影機
ポータブルテレビ
ラジカセ
折り畳み式自転車
ビデオなどに変わります。

90年以降、
個人の趣向の多様化を反映してか、
最高の一等と二等は希望賞品を選択する方式が定着。
当初の一等は旅行券かAVテレビ。
この賞品ラインナップは3つ、4つと増え、99年以降は五つに。

平成18年(2006年)
1等 ・わくわくハワイ旅行
・にこにこ国内旅行
・ノートパソコン
・DVDレコーダー+ホームシアターセット
・デジタルビデオカメラ+プリンタセット
◆5点の中から1点◆
当選数8,218本 当選割合100万本に2本
2等 ・デジタルカメラ
・ギフトセット
・デジタルオーディオプレーヤー
・腕時計
・IH炊飯ジャー
◆5点の中から1点◆
当選数82,164本 当選割合10万本に2本
3等 地域の特産品小包1個
当選数821,640本 当選割合1万本に2本
4等 お年玉切手シート
当選数82,164,000本 当選割合100本に2本

ゆうびんホームページの平成18年用年賀葉書等のお年玉賞品を参照してください

■インクジェット用年賀はがき■
1990年代後半に入るとパソコンによるインターネット利用が一気に加速し、 官製はがきは電子メールになどにとって変わられ取扱数が減り始めました。
しかし、家庭に浸透したパソコンにより、インクジェットプリンターを使って オリジナルの年賀状を手軽に印刷できることにより年賀状の取扱数が増加する といった現象が生まれました。
平成10年用からは官製の年賀ハガキにインクのにじみの少ないインクジェット紙が加わり、 その年の年末にはインクジェット用年賀はがきが発売されました。
余談ですが、郵便局で販売されているインクジェット用はがきは、数社の製紙会社で 製作されている為、その製紙会社で表面の特殊な処理が若干が違うので、 どれが良いと言う訳でなく、プリンタと相性があると郵便局の人が言ってました。

◆発行部数(※主な年代のみ)
昭和24年度 (25年用) お年玉年賀状登場   1億8000万枚
昭和39年度 (40年用) 10億枚突破 10億8500万枚
昭和48年度 (49年用) 20億枚突破 23億枚
昭和58年度 (59年用) 30億枚突破 30億7500万枚
平成元年度 ( 2年用) 昭和から平成へ 39億 200万枚

以降、多少の上下しながら推移)

平成8年度  (9年用) 40億枚突破

40億8742万枚
平成11年度 (12年用) 42億5000万枚
平成12年度 (13年用) 42億2500万枚
平成13年度 (14年用) 40億2174万枚
平成14年度 (15年用) 39億236万枚
平成15年度 (16年用) 44億5936万枚
平成16年度 (17年用) 43億6774万枚
平成17年度 (18年用) 40億2000万枚

参考にしたサイト ・年賀状・暑中見舞いドットコム年賀状の書き方・送り方
four seasons年賀状
日本ビジネス中国語学会でビジネス中国語学習コンテンツ
  →全学習コンテンツ一覧→私の実践中国語→時候の挨拶
一知半解の独り言第789回 年賀状の始まり
MYCOM PC WEB「今年の年賀状はフリーで行こう」で検索し(2)まずは年賀状について考える
日本紙パルプ商事株式会社→季節を彩る紙→バックナンバーで
  「新しい年を知らせる紙 年賀状」を選択
桂都丸のサークルタウンの桂都丸のはじまりはじまりのバックナンバー2004年 1/3年賀状
Yuki's TOKYO PAGEのジャパントピックスで1月のキーワード
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  →基本3原則をマスターしよう 年賀状→書き方の基本ルール→6→年賀状マナーの基本
星和ビジネスサポート→商品・サービス→知恵工房→なるほど!ザ・データー中の
  「なんでもはじめて物語」年賀状 (Top Pageからはたどりつけれません)
北海道新聞社→「年賀状の起源」で検索→「風習いつ始まる」
M.o.E 〜Made of Enjoy〜 →「年賀状」で検索→「年賀状の雑学」
旅先案内人・ゆりかもめのホームページ→ゆりかもめ Library
  →経験者が語る! 年賀状の届き方
イソザキ時計宝石店 BLOG第239話(トランジスタ時計)


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